TABI LOG -タビログ-

国内旅行・海外旅行・レジャー等の旅の記録。

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電気ブランを呑みに浅草『神谷バー』へいざゆかん!

 

 

皆さま、

 

電気ブラン

 

をご存知でしょうか?

 

勿論大人になればいくつもの飲み会に顔を出しているでしょうから、飲んだことは無くとも名前は聞いたことはあるかと思います!

 

私は電気ブランは浅草の飲み物だと存じております

何故ならば!

浅草のホッピー通りで見たからです!

 

浅草のホッピー通りは昼間っから開いており、どこもかしこも人だらけ。そのホッピー通りの店内の壁の紙に

電気ブラン

と書いているのを見たことがあるのです!

 

その不思議な名前を忘れるわけがありません

 

そもそも電気ブランというのは明治時代、浅草の神谷バーが始まり。ブランデーをベースにワイン、キュラソー、薬草などがブレンドされたカクテルですがその製法は門外不出!

 

そして遠くの京都中央電話局の職員がその味を再現しようと試行錯誤の末、奇跡のように発明されたのが偽電気ブランなのだそうです!

 

お酒好きの黒髪の乙女はその話を聞いて、是非とも偽電気ブランを呑みたい!と、夜の京都の町を偽電気ブランを求めて呑み歩きます

 

その夜、富豪であり酒豪の李白と言う男と偽電気ブランの呑み対決が始まるのですが、

その時に初めて飲んだ偽電気ブランの味をこう表現しています。

 

コップに注がれた偽電気ブランは清水のように透き通っていますが、かすかに橙色がかっているようにも見えます。私は手に取ってそっと香りをかいでみました。そのとたん、まるで目の前に大輪の花が現れたような錯覚を覚えました。

(中略)

偽電気ブランを初めて口にした時に感動をいかに表すべきでしょう。偽電気ブランは甘くもなく辛くもありません。想像していたような、舌の上に稲妻が走るようなものでもありません。それはただ芳醇な香りをもった無味の飲み物と言うべきものです。本来、味と香りは根を同じくするものかと思っておりましたが、このお酒に限ってはそうではないのです。口に含むたび花が咲き、それは何ら余計な味を残さずお腹の中へ滑ってゆき、小さな温かみにかわります。それがじつに可愛らしく、まるでお腹の中が花畑になっていくようなのです。飲んでいるうちにお腹の底から幸せになってくるのです。

引用:『夜は短し歩けよ乙女』

  

これを聞いて電気ブランを呑んでみたい!とならない人はいるのだろうか!

 

私は酒は飲めぬ!

しかし電気ブランを一舐めしなくちゃ気が済まない!

 

という事で向かいました、浅草へ!

電気ブランが生まれた神谷バーへ!!

電気ブランを呑みに浅草『神谷バー』へいざゆかん!

 

浅草『神谷バー』へ行ってきた!

もう何度も何度も浅草へは来たことがあるのに、神谷バーの存在を知りませんでした。

駅にもこんなにも堂々と看板がかけてあったのに!

神谷バーの看板

 

看板の通り、神谷バーは浅草一丁目一番一号、商店街の角のところにありました。この道だって何度も通ったことがあるのに、存在に気付いたのはこれが初めてです!

神谷バー場所:浅草一丁目一番一号

 

レトロな字体の看板にレンガ造りの外観。

これは店内もきっとレトロに違いありません!

神谷バーは1階、2階が洋食レストラン、3階が割烹料理屋になっていて、早速一階の扉を開けました!

神谷バー外観

 

いつものお店とは違う初めてのシステムにドキドキ!なんて面白いんだ!!

扉を開けると目の前に料理の見本ショーケースがあって、右手にレジがあります。そこの店員さんが

「まずはお好きな席をとって、こちらで食券を買ってください」

と言いました。

なるほど、ここは自分で好きな席を選ぶシステムのようです!

私たちはドギマギしながら店内に進みましたが、どこのテーブルも人でいっぱいです。奥にはお洒落なカウンターが見えます。電気ブランが並んでいました!

神谷バー:カウンター

 

テーブル席に座っていたお爺ちゃんが「ここが空いているよ!」と言わんばかりに激しく手招きをしていますが、出来上がっているご様子だったのでお爺ちゃんは見なかったことにして奥へ進みました!ごめん!お爺ちゃん!

店の奥側は喫煙席になっていたのですが、そこに空いているテーブルを見つけたので腰を下ろすことにしました。

神谷バー:店内

早速メニューを見てみると飲み物の一覧には気になるものが山ほどありました!

 

これが神谷バーの飲み物メニュー!ハイカラな飲み物たち

神谷バー:飲み物メニュー

デンキブランカミヤワインハチブドー酒電気ソーダ焼酎「1丁目1番1号」ハチブドーパンチなんてものもあります!

な…名前が可愛い!ハイカラだ!

蜂印香ざん葡萄酒なんてのもあります

蜂印葡萄酒

デンキブランはストレートが270円、この蜂印香ざん葡萄酒は370円と値段も良い◎!

夫はデンキブランと炭酸水、私は守りのコーラを注文しました!

 

こちらがお食事メニュー!和食から洋食まで様々!

神谷バー:食べ物メニュー

元は洋食屋さんだったのでしょうか?洋食の種類が豊富です!が!和食もそこそこありますね!

オススメメニューなんてものもありました↓

神谷バー:オススメメニュー

悩みに悩んで、絶対美味しいであろう煮込マカロニグラタン海老フライとかにコロッケを注文することにしました!

 

飲み物と食べ物が決まれば食券を買いに行く!

店員さんに言われた通り、飲み物と食べ物が決まれば入り口のレジへ食券を買いに行きます(きっと常連さんは入り口で食券を買ってから席に着くのだろうな!) 

食券を買って席へ戻ると制服にベストを着たシャンとした店員さんがサッと目の前に現れ、食券を一束にし片手で器用にバチっと半券を千切ります!

半券と名前の書いたプレートを置き、これにて注文の受付が終わったようです!

注文した食事の半券とプレート

 

そして次に店員さんが現れた時には、注文した飲み物と、一人に一つずつのお水と、カトラリーに取り皿、グラタンなんかに使う調味料をササっとセットして、提供が済んだ半券を持って去りました。

その手際の良さと無駄のない動きは神谷バーのプロです!気持ちが良い!そして今までに体験したことのないシステムにワクワクがとまりません!!

神谷バー:ドリンク

 

 これが電気ブラン(270円)

 さてこれがあの電気ブランです!

ショットに並々と注がれており、綺麗な琥珀色をしています!

香りは良し!ウッと来る感じは一切ありません!いざ!舐めてみましょう!

神谷バー:デンキブラン

口に入れると香りが広がりますが、舌に電気が走るような感じは一切ありません。ほんのり甘いです。喉を通ってからカーっと熱くなりました!

私がレポできるのはここまでです!正直、今までお酒の味がわかった試しがないのです!←

お酒が大好きな夫は「いくらでも飲めるやつや!」と言っておりました

 

さて、いつもと違う雰囲気、違うシステム、あの電気ブランを飲んで、夫も私もとても楽しくなっておりました!

始めは自制心を聞かせて第一弾を注文したものの、正気を保っていられなくなってしまったのです!

声を合わせて言いました。

「今日はパーっとやろう!」

 

ハイカラな名前のハチブドーパンチ(460円)

リミッターが外れた私たちが次に注文したのは、ハイカラな名前のハチブドーパンチ!

これはハチブドー酒に炭酸を加えた神谷バーの定番カクテルだそうです!はじけるブドウの味!美味しい!

ハチブドーパンチ

 

お洒落な飲み物!デンキブランサワー(510円)

 お酒はレモン割りが好きな夫なので、レモンが入ったデンキブランは美味しいに違いない!と頼んだデンキブランサワーは…

予想外のお洒落さでした!赤い剣を引き抜きオレンジとチェリーを沈めて飲みます!甘くてオレンジの香りがしてデンキブランに良く合う!これはとっても美味しいサワーでした!(チェリーはシロップに漬かっていて昔食べた懐かしい味がしました!)

デンキブランサワー

 

始まりと〆に食べたい、煮込み(580円)

まずサッと出てきたのお料理がこのお店の定番である煮込み。中にはモツと豆腐がクタクタになるまで味噌で煮込まれていましたが味がしみてはちゃめちゃに旨い!全日本人が好む味です!大好き!この煮込み大好きです! 家でも作りたい…!!!

神谷バー:煮込み

 

家庭の味、海老マカロニグラタン(730円)

あっつあつのグラタンには海老とマカロニがたっぷり入っていて優しい味がしました!ちゃんとクリームを小麦粉とバターから作った優しくて美味しいグラタンでした!

神谷バー:海老マカロニグラタン

 

贅沢フライ!海老フライとかにコロッケ(920円)

海老フライも大好きだし、かにコロッケも大好き!どっちかなんて選べない~!って人はきっと明治や大正から沢山いたんだと思います私もその一人です。照

海老がゴッツイやつで最高だったし、カニコロッケもボリュームたっぷりでめちゃくちゃ美味しかった~! ソースがたまりません!

神谷バー:海老フライとかにコロッケ

 

ボリュームミーなジャーマンポテト(560円)

スタッフが銀のトレーに乗せていたお皿にゴロゴロのったジャーマンポテトを見たら食べたくなって注文しちゃいました! ジャガイモを2度揚げしてウスターソースで炒めているそうです。美味しいに決まっている~!

神谷バー:ジャーマンポテト

 

2度目以降の注文はテーブルでできる!

さてこんな感じで二度目、三度目と注文に注文を繰り返したのですが、二度目からは席で店員さんを捕まえてオーダーすることができます!ラーメン屋の替え玉システムのように、店員さんに注文してテーブルでお金を払うのです。すると店員さんが半券と注文承りましたカードをテーブルに置いてくれるのです!

神谷バー:注文の仕方

 

 

お土産屋さんで電気ブランを買って帰ろう!

先に食券を買うシステムなので食べ終わればサッと出ることができます。お腹一杯にご飯を食べましたが、そう言えばここはバーなのでした!

席を立つと「外にお土産屋さんがあったからデンキブラン買って帰ろう!」と言う夫。

お土産屋さんなんてあったかなと思っていると、こんなにでかでかとありました!

神谷バー:お土産屋さん

ここにはデンキブランに電気ブランが注がれていたショットグラス、蜂印香ざん葡萄酒、ハチブドー酒など、神谷バーで飲めるお酒が置いてありました。

神谷バーは元は洋酒の1杯売りをしていた酒屋さん。明治13年にその酒屋さんができてからずっとここ浅草で人の心をくすぐるお酒を売り続けてきたんですね!時代は令和へと変わりましたが、平成生まれの私もグッと心を掴まれました!ここへは浅草に来るたびに通いたい!!(そしてもう一度、煮込みを食べたい!)

神谷バーお土産:電気ブラン

 

 

神谷バーの場所と営業時間

 神谷バーの場所は雷門前の道を川に向かって真っすぐ、道の突き当りにあるのでとても分かりやすいかと思います。住所は…きっと覚えていますよね!浅草一丁目一番一号です!

住所:東京都台東区浅草1-1-1

営業:火曜が定休日、営業時間は11:30~22:00

www.kamiya-bar.com

 

 

電気ブランのきっかけは『夜は短し歩けよ乙女』

因みに冒頭で出てきた黒髪の乙女は実際の人物ではありません。

私が読んでいる小説の主人公です!

 

恥ずかしながら私は今まで小説はちょっと見栄を張る為に読むものだと思っていた節があります

何かの記事で見た賢そうな女性が

「たまに夏目漱石の"こころ"を読みます。読む時々で受け取り方が違ってくるのです」

と言っているのを見ていつかその文言を丸っと使うために"こころ"を読み、その次に"坊ちゃん"も読みました。

つまんなくは無いのですが…小説ってこんなもんだ、と言う感想と共に夏目漱石を読むのをやめました

 私にいつかトンチンカンな主材が来れば同じ文言を言ってやろう!けれどここでは正直な感想を書いてやる!

"こころ"なんて小説は人生に一度きりで十分だ!

 

ですが!

まるで漫画のようにコミカルで、それでいて美しい日本語で、たまに声を出してふふっとやる…そんな小説と出会っちまったのです!

それが『夜は短かし歩けよ乙女』です!

一応くくりは恋愛小説ですが、悪い意味でのため息が出るような決まり決まった夢見がちな恋物語でもありません!

恋愛物語にして軽やかで爽快!

登場人物は黒髪の乙女に、乙女に恋するクラブの先輩、職業『天狗』であり韋駄天コタツの首謀者の樋口さん、恋するあの人に出会えるまでパンツを替えないと心に誓ったパンツ総番長…嗚呼!愛おしいほどに濃いキャラクター達!

舞台は京都、大学生男子が乙女に猛烈に恋をしては空回るチンチクリンでハッピーエンドなラブストーリーです!

 以上、神谷バーと電気ブランと『夜は短し歩けよ乙女』でした!

それではまた!